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東大生が行く世界一周おっぱい人の旅
世界一周の旅人になった僕。僕には物欲は無い!!と言い張っていたが、歯ブラシが無いとき、歯ブラシが欲しい!!という感情は果たして物欲というものなのか。未知との遭遇に戸惑い、泣き、笑い、そしてオナニー


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気円斬ひとくん

Author:気円斬ひとくん
僕にとって人生はゲームだ。
長い長い「ときめきメモリアル」だ。
僕は、このゲームに正面からぶつかって、とことん楽しみたいと思う。



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モロッコ 僕はジャッキー あちょー
ヨーロッパを脱出して南米に向かう前に、少しモロッコを訪れた。

なんでだろう。スペインからのフェリーでモロッコについた時、無性に懐かしかった。初めての国なのに。。モロッコはイスラムの国。僕はヨルダンやシリアを通ってとてもイスラム圏が好きになっていたからそのせいかな。
スペインから船でほんの1時間くらいしか離れていないのに、ここは全く別世界だ。
どこの街にも旧市街があって城壁で囲まれている。
その中に一歩足を踏み入れると、自分がいつの時代に生きているのかふとわからなくなる。
映画の中でみたような乾燥地帯の赤い土の四角い家がほんとにここにはあった。
砂漠の中をらくだに乗って進んだりしている時が一番、旅してるな〜って気分になる。
モロッコはいいよ。
ここには人の生活がある。
それは日本での僕の日常から消えてしまっていたものだ。

機織り機でパタパタ絨毯を織っている人や、トンテンカンテン金属食器をつくっている人、大きな丸い槽がいくつも並んだ染物場で羊の皮を染めている人、そんな人がものを作っている様子をただ見ているだけでとても面白い。人がモノを作るってなんて面白いんだろう。

イスラム圏にはさすがの中国人も進出していないようで、ここではアジア人はとても珍しがられる。そもそもフレンドリーな国民性だからみんなが僕に話しかけてくる。
ジャッキー!!
ブルースリー!!
あちょちょちょっちょーー

ここではアジア人はみんな、ジャッキー(チェン)かブルースリーだ。
中田!!なんて呼んでくれるひとがいたら飛びつきたいくらい嬉しい。しかしそれですらほとんどいない。
正直困ったものだけど、もうしょうがないから僕も自分の名前をジャッキーと名乗ることにした。
できもしないけど、モロッコ人がカンフーのポーズをしてくるので、僕もアチョーといって攻撃しかえす。しかしこれはあまりよくないな。日本人がジャッキーだという誤解が深まってしまう。

とにかくモロッコはいいよ。
この国は期待と現実のギャップがいい意味で最大だった。

ただ、僕がアジア人なのはどうしようもないことなんだけど、それがとても旅を邪魔する。ほんとは喧噪の中にまぎれてこっそり覗いて回りたいンだけど、僕はあまりにも目立ち過ぎてしまう。
奥のほんとにローカルな住宅外なんかには入ることができない。
道にいる人すべての視線が僕に集まるのが少々つらいし、ふざけた子供が大勢僕の周りを取り囲んでくっついて歩いてきてアヒルの親子のようになってしまう。

でも、モロッコはいいよ。モロッコはいい。

とくにヨーロッパで人恋しくなっていた僕には最高に響いた場所だった。
機会があったら是非旅してほしいと思う。

ここでの娯楽はフットサルとか釣りとかそんなものらしい。もちろんプレイステーションもあるけど。
大人が一生懸命ボールを追いかけていた。
そんな光景をながめているとなんか心が和らぐ。

この国にはどうしてこんなにネコが多いのかと僕が訪ねるとレストランの主人はハニカミながら答えた。
ーお金がある人は車とかバイクとか買って遊ぶけど、、、、お金がない人はネコが好きなんだよ。ー

僕は力が沸いてくる。
たとえ一文なしになっても、釣りでもして、ネコでも連れてのんびり生きていけばいいな。それでも人生はきっと悪いもんじゃない。
僕はすべてを失ってもかまわないし、失ったからといって不幸になるわけでもない。
僕はきっと自分の人生を賭けることができる。
僕はそういう人間だ。

たとえ失敗して、ほんとにそういう生き方しかできなくなっても、それも僕らしい。
悪くない。
日本に帰ってからが楽しみだ。


ドイツ ベルリン ベッドの壁は薄い
ある日の思い出日記。。。。


START。ウォンチュッ

疲れた、、今日も歩き回った。ドイツは素晴らしい。第2外国語で大嫌いになってからまるで眼中になかったけど足を運んだ価値はあった。ここはほかのヨーロッパ諸国と違ってマーケットが発達している。洋服屋では安い量販店もあれば高級なブティックもある。大型店があれば小さくてオシャレな専門店がある。食物でも安いものを探せばとても安くておいしく済ませられるのがうれしい。日本みたいな感じだ。いい感じで欲しいものを調達することができた。これでみすぼらしい思いをしなくて済む。足ももう臭くない。まさにツバンツィヒ。

最近人と話していない。なんか孤独だ。
でも、それを求めている自分がいる。一人になりたい。ひとりのカラにこもっていたい。
僕にこんな感情が芽生えるなんて意外だ。
最強の寂しがり屋さんだったはずなのに。

今はだれにも邪魔されたくない。僕には僕の予定があるのだ。邪魔しないでくれたまえ。人と出会って流れを乱されるのは面倒だ。
ドミトリーに泊まっているのに中の人とも全然話さずに出ることが多くなった。いつも帰りが遅くて、部屋に入るとみんな寝ているのもある。朝は僕が一番に起きるし。
今日も静かみんなを起こさないようにベッドに入ろう。
僕はそうっと自分のベッドに潜った。




天使の声[ハァ、ハァ、ハァ、、、、ハァ、ハァ、ハァ]

!!!!?

ギシっギシっギシっ

ベットが小刻みな単振動を始めた。

天使の声[ハァ、ハァ、ハァ、、、ウゥ 我慢できないわ。]

男[しぃ。静かに。]

ギシっギシっギシっ

どうやら僕の寝ている二段ベッドの上のベッドで男と女が事を始めたようだ。

ったくしょうがねぇなぁ。ヨーロッパはセックス天国だね。ウォンチュつ

まぁ、よろしくやってくれや。

僕は先に寝るよ。おやすみなさい。

なんか温かく見守る父親のような気分になってそう頭の中で二人につぶやき、僕は眠りにつくことにした。


天使の声[ハァっハァっハァっ 、、、、ウゥっ]

ギシ、ギシ、ギシ、

天使の声[ハァっハァ、、、ハァ、、、アァ ハァ ハァ,,,ウゥっ]

ギシ、ギシ、ギシ、

、、
、、、、
、、、、、、、、、うぐ、、寝れん。。。

二段ベッドの上の段でセックスしている下の段で眠ったことのある人ならわかるだろう。

まるで、、、耳元で喘がれているようだ。。

ベッドの震動も、揺りかごには早すぎる。

天使の声[ハァっハっハっ 、、、、 アァ!!!]

男[シ、静かに]

ギシ、ギシ、ギシ、


男は冷静に一定のペースで腰を動かし続けている。

女はかなり感じているようだ。とても息が上がっている。気持ちいいらしい。

天使の声[ハァ 、、ハァ、、、ハァ、、、ハァ、、ハァ、、ハァ、アァ!!]

ギシ、ギシ、ギシ、


ちぃっうるせえな。いい加減にしやがれ。セックスすんならドミトリーなんか泊まるんじゃねえ。いい迷惑だ。

女の声[ハァっハァつ オーマイゴッド、オーマイゴッド、オーマイゴッド!!]


お前の神様がどうしたってんだ。神様に気持ちいいですって伝えたいのか? 3Pか?
おお神さま、今わたしは気持ちいいです。とてもとても気持ちいいです。ありがとうってか?

いったいいつまで続くんだ。早くイケ、早くイッてしまえ!!


ギシ、ギシ、ギシ、

女の声[ハァ、ハァ、 オーマイゴッド、オーマイゴッド]

男[静かにしなよ。]

ギシ、ギシ、ギシ、

10プン、、

20プン、、、

30、、、、、


長い、長すぎる、、、、

そして悟った。

やっぱ欧米人にはかなわねぇや。

そう認めると、嘘のように僕は安らかな眠りに入ることができた。



早朝、まだ太陽も上らない頃、ふと目が覚めた。

ギシ、ギシ、ギシ、

女の声[ハァ、、、ハァ、、、オーマイゴッド、、、]

ギシ、ギシ、ギシ、

、、、、

、、、やっぱ欧米人にはかなわねぇや。

ヨーロッパ、オシャレな街と、小汚いアジア人。
なんか、僕の旅はとことん僕の旅だ。
とことん僕が僕の思うままに行動すると結果的にこういうことになる。
僕は毎日ぶっ倒れるほど遊び回っている。
一分一秒を惜しむかのように。

僕にはインターネットに向かう時間すら惜しかった。どこに行ってもやりたいことが多すぎた。

普通、長期旅行者というものは、のんびりゆっくりと旅するものだろう。
僕にはそれができない。
元来じっとしていられない性格なんだ。
一つの場所から次の場所へ、
遊びつかれて少しでも退屈を感じたらすぐに移動。

窮屈な王宮の生活を抜け出し旅行ばかりしていたハプスルグ家の女王、シシィはこう言っている。
[そこがどんなに楽園であっても、自由に出られなかったら私にとっては地獄と変わりないのです。]

その言葉、僕にはよくわかる。

僕は移動が好きだ。
街から街へ向かう、その道中に最も安らぎを感じる。

旅には概して二つの目的があると思う。

目的地をめざす旅か、今いる場所から抜け出す旅か。

僕の旅は、圧倒的に後者だ。


そして、ヨーロッパは完全に移動の旅だった。

そこは近代社会だった。

僕にとって、そこはとても退屈な場所だった。

寂しくなる場所だった。

だからひたすら移動した。

いろんなところに行って、いろんなものを見たけれど、実際どれも別に見なくてもいいものだった。

ヨーロッパは都会だった。

先進国だった。

日本と大して変わらなかった。

ただ、日本より少しばかり綺麗で、日本よりずっと不便なところだった。

そんでもって、大切な友だちのいないところだった。

だから日本がとても恋しくなった。

ヨーロッパでは金を盗まれたし、iポッドも盗まれた。

先進国は、人の心も先進している場所なのだと勝手に決めつけていた。

そこには、いい人もたくさんいるけれど、恐ろしいくらい心の腐ってしまっている人もいる。

先進国ってなんなんだろう。

人類の破滅に向かって先進している国なのかもしれない、と思った。

ヨーロッパは一人でみすぼらしい男が旅するところではない。

ここは、可愛い彼女でもつれて優雅に旅行するところだ。

学生には絶対おすすめしない。

そもそもケチな僕には、高い金払ってしょぼい物しか手に入らないのが我慢ならない。

20000円に見えるものを10000円なら喜んで買うけど、3000円くらいのものに5000円を出したくないのだ。

ボロい服を着て歩いていると非常に肩身が狭いのも我慢ならない。

さらに、少しちゃんとしたレストランに入ると、当然連れがいるかのようにメニューを二つ置かれるのも我慢ならない。

ナイトクラブにドレスコードとかいううざいものがあるのにも我慢ならない。

moreover,コンビニもなければ夜開いている店が無いのにも我慢ならない。

おいおい、その場所ではその場所にふさわしい遊び方をしようよ,ひときくん。


ヨーロッパ流はどれも僕の嫌いで,面倒くさいものだった。

何故なら,僕はボロボロの擦切れた服を着て徘徊する浮浪者でいるのが一番心地よいからだ

まさにそのような姿をしている僕に居場所は無い。

そして極めつけに、一瞬足を突っ込んだだけでとりかえしのつかないことになってしまう、殺人的に臭い僕の靴にも我慢ならない。

足が臭くて肩身が狭いなんて、悲しすぎる。

靴を脱ぐと、周りの西欧人たちが鼻をスンスンしだす。

あえて嗅がないでくれー!!そっとしといてくれー!!

口で息してくれー!!

もう嫌だー!!

僕はヨーロッパを去ります。


さようなら。

中東 トルコ  君たちは韓国人、僕は日本人、僕たちはアジア人、、、泣
トルコ、、、。
こてこての中東から来た僕には、ヨーロッパだー!!という印象。
街はカラフルで、とてもキレイ。
自然はよく手入れされている庭のようで、野ぐそできる場所なんてどこにもなさそうだ。

だけど、ヨーロッパから来た人にとっては、アジア来たー!!という印象らしい。

そんなヨーロッパとアジアの中間地点、トルコ。
おしゃれな西洋風ファッションしてる若い子半分、スカーフで顔を覆って歩く若い子半分。

だけど、友達になった大学生のトルコ人は、
「女とセックスするのなんて簡単だぜ。でも、問題は女がみんなバカなことだ。ああ、どこかに頭のいい素敵な女はいないかなー。そしたら一日で捨てたりせずに大切にするのに。」

なんて言ってるくらいだから、やっぱりここはヨーロッパだと僕は思う。中東では聞いたこともないセリフだった。

セックスの話で思い出すのが、
世界中の外人達が口をそろえてしゃべる日本人女性の話だ。

「日本人の女はセックスするのはめちゃめちゃ簡単だけど、みんな下手くそでイタイイタイ言ってるだけだよな、へっへっへ。
遊びにはいいけど、彼女にはしなくねぇなー」

これが、若者にとってのインターナショナルな日本人女性像ということで間違いない。

いや、日本人男子も、インターナショナルな女性達からしたら、

「セックスが下手くそでちんぽの小さい男達」

程度のもんなのかもしれないから、偉そうなことは言えない。

しかし、しかし、、

これは僕の価値観だから誰にも言えないのだが、、



もう少しマンコを大切にしてくれ。。。。

あとジャパニーズ精神も。。。。

外人じゃなくたっていいじゃないか。。。。。



「なんで日本人の女はあんなにマン毛が濃くて伸ばしっぱなしなんだ?」

それは日本人の毛が黒くて目立つだけだいやい!!


???

??

そう、、、話をもどして、、、

この地域に来て感じるのが、

韓国人めちゃめちゃ多いっすよ。。。

日本人なんてもんじゃない。いや、日本人も多いのだが、日本人の大半はものすごい数の団体さんで登場してテロリストのように荒らしまくって去ってゆく。団体さんとしゃべることなんて無いので事実上あまり日本人と出会う機会はない。
だって、団体さんにくっついていってガイドの説明盗み聞きしてたら、「ついてこないでください」って怒られちゃうくらいだもん。

べつについてなんていないやい!!
ただ、おなじ方向なだけやい!!
そんなに嫌なら、お前らが俺から離れて別の道行けばいいじゃないやい!!
いいがかりもはなはだしいやい!!!!

だけど、韓国人。彼らは今旅行ブームのようだ。そして、当然それほど金を持っているわけでもないので(いや、金持ちもたくさんいるのは間違いないが、無いくせに旅行するやつがめちゃめちゃ多い)安宿に大量発生することになる。何故かわからないが彼らは安宿をよく知っているのだ。
僕もバックパッカーが集まるような安宿が大好き。
そうすると、どこにいっても韓国人と会うことになる。

トルコに来たのに友達になるのは韓国人ばっかりだ。
ここだけの話もう韓国人はいいや。。ボソ
アジア人はやはり同じ顔をしている人に親近感を抱くらしく、みな僕に話しかけてくる。
そして僕はいやいやながらニッコリ笑って話に付き合うことになる。
周りの西欧人は不思議そうに僕達をみる。
同じアジア人なのに英語でしゃべってるから。

韓国人の価値観と日本人の価値観は非常によく似ているので、僕は日本人と同じ感じで彼らと接することができる。
韓国人の間では、日本のテレビや流行がはやっているので、日本語を勉強していて多少しゃべれる人も多い。それはちょっと嬉しい。
僕はいつも日本の漫画の自慢をする。
韓国人も日本の漫画が好きな人が多いので、とても話が弾む。

こいつめっちゃ気が合うわー。と思った韓国人がたくさんいたことも事実だ。

つまり、別に韓国人が嫌いなわけじゃない。

ただ、贅沢をいえば、現地に来たからには地元民と話してーーよーー


イスタンブールでは面白いことになった。

韓国人の同年代の女の子3人組と仲良くなって、4人で一部屋に泊まって過ごした。
女3人に対して男1人、、、いやシュチュエーションとしてなさすぎるっしょ今思えば!!
でも、なんか楽しかった。
狭い部屋に四つぴったり並んだベットに並んで寝た。
韓国人の女の子達は陽気で、元気がよくて、一緒に旅していてとても居心地がいい。なんの気兼ねもいらないのだ。

毎日ブルーモスクの近くの芝生に行って、ビールを開けて乾杯。

ぐだぐだになるまで飲んで騒いだ。

次の日になると、朝食を僕の分も用意してくれるのがとても嬉しい。

彼女達と一緒にいるとやっぱり韓国人たちがワラワラと集まってきて、韓国人の集団の中に日本人一人、、普通だったらとても気まずいはずなのだが、僕はもうそういうのにはとても慣れてしまった。
それに、彼らも僕を気にするでもなく、みんなの中の一部として普通に接してくれる。
だから、言葉もわかんないけど、なんか楽しくなる。
みんな日本人と違って英語しゃべれるしね。

結局トルコでは韓国人の友達ばかりしかできなかった。

でも、3人の女の子とはもうずっと一緒だった気がして、離れてまた一人になるのが不思議な気がした。
僕は先にギリシャに旅立つことにした。
「なんで、行っちゃう?まだいればいいのに。」

その言葉がどれだけ嬉しかったか。

正直めちゃめちゃ心が動いた。

うん、支離滅裂な日記だ。

僕は韓国人が嫌いなのか?好きなのか?

いや、大好きだー!!!

だけど、その土地に来たら地元民と触れ合いたいのだーー!!

アジア人うぜーのだーーーー!!!

キモいのだーーーー!!

集団で一緒になっててキモいのだーーーーー!!!

やっぱり日本人女性も外人が好きなのだーーーーー!!

日本人は外人が好きなのだーーーー!!!


だからすぐセックスするのだーーー!!!


もうなに言ってるかわからないのだーーー!!


別れ際に、アフリカで買った可愛い象のキーホルダーをミリにあげた。

そのとき着ていたミリのティーシャツをそのまま着て去っていくおわびに。。。





中東 シリア オウム真理教がんばれちゃちゃちゃ
中東は宗教の国だね。

人々は宗教の中で生きている。

女性はみなスカーフで頭を覆い町を歩く。

一日に五回、メッカに向かって礼拝する。

頭を地につけてとても真摯に祈る。

僕たち日本人には、これは奇妙な時間の無駄ぐらいにしか見えない。

よくても、あら、この国の人たちはこんな文化をもってるのねー、と言って通り過ぎるだけだ。

僕たちには、宗教というものがわからない。

仏教は大昔に死んでしまったし、オウム真理教も毒ガスとともに散った。

宗教と聞くと、気違いじみた狂ったようなものにすら思える。

「宗教だよーこんにちは☆」
「ひゃー、でたー、逃げろー」

こんな具合で、拝金主義に盲目的に邁進してきたから今の経済大国日本があるのだともいえるから、それはそれでよかったのかもしれない。

しかし、これから先はどうだろうか。。。。

僕はときどき不安になる。

みんな何のために生きているのだろう。

自分が何のために生きているのかわかって生きているのだろうか。

僕たちにある唯一絶対の真実は拝金主義だけだ。

それは言い換えれば、頑張ってよりよい生活を目指しましょう主義だ。

次の海外旅行のために、新しい車のために、流行のファッションのために、夢のマイホームのために、僕たちは頑張ってお金を稼いで、また次の目標に向かってお金を稼いで、いつのまにかぽっくり。

それが日本人の正しい生き方。

それ以外にはありえない。できるだけ人生楽しみましょう。

人生は一度きりだよみんな。ガンバロー

なんかむなしい。

だけど、僕たちにはこれしかない。

ほんとは気づいている。何かほかにも大切なことがあったんじゃなかったけ?いや、あるんだ。確かにあるんだ。感じてるんだ。

でも、それを表現する言葉はない。

その感情はとても弱くて、まわりにはびこっている拝金主義思想に負けてすぐに消えかけてしまう。
世の中、利益主義だけが真実であるかのように、偉い大人たちですら大声で当然のように怒鳴り散らしている始末だから、その感情を支えてくれるものはどこにもない。周りに流されていつのまにか忘れてしまう。
しかし、それは絶対に僕たちの中から消えてくれない。

それは、人間の本能というべきものだからだ。

その答えが宗教の中にある。

それは、愛だ。

他者を独占したいと願う、ポピュラーソングで歌われるような利己的な愛ではない。

それは、自分よりも他人の幸福を願う愛だ。

神様だとか、アッラーだとか、そんなものはよくわからないけど、宗教の根底に流れる思想は容易に僕たちに理解できる。



他人のために自分を犠牲にする?そんなの偽善だ。

そんなものは一時の気まぐれで、正しくもなんともない。害悪ですらある。

みんな頑張ればいいんだ!!


誰だって自分が一番かわいいんだ。みんながみんな自分の利益を追いかけている世の中なのに、どうして俺だけが他者のために自分を犠牲にできるってんだ?まずはじめに自分が幸せであることが必要だ、他人のことなんか二の次だ。
こういう疑いのない感情。

自分の生きる目的は何だろう。他人のために、社会のために尽くしたい。よりよい世界に貢献するために生きたいな。そのためには自分を犠牲にして頑張らなきゃ。
人のためにがんばった時ってどうしてこう気持ちいいんだろう。
こういう疑いのない感情。

自分の中にあるこの二つの矛盾をどう説明するのか。

僕たちは前者の考えばかりに慣れてしまったために、後者の考え方を論理的にそのなかに組み込むことができない。
そのために、後者を信じて頑張ろうとしている当の本人にすら、それは嘘っぽく聞こえてしまう。



僕たちには言葉が必要だ。

心の中の意識だけでは弱い。今の世の中に対してあまりにも弱すぎる。

僕たちにはその感情を表現する体系的な言葉が必要だ。

しかし、周りを探してもどこにもない。




だけど、それは宗教のなかにあるんだ。

彼らはただ、古い習慣に従ってあんな時間の無駄をしているのだろうか。

ただ単純に文化の違いというものなのだろうか。

彼らは何を考えているのだ。

僕たちが輸入すべきなのは、ファッションだけじゃない。

宗教が必要だ。