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東大生が行く世界一周おっぱい人の旅
世界一周の旅人になった僕。僕には物欲は無い!!と言い張っていたが、歯ブラシが無いとき、歯ブラシが欲しい!!という感情は果たして物欲というものなのか。未知との遭遇に戸惑い、泣き、笑い、そしてオナニー


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気円斬ひとくん

Author:気円斬ひとくん
僕にとって人生はゲームだ。
長い長い「ときめきメモリアル」だ。
僕は、このゲームに正面からぶつかって、とことん楽しみたいと思う。



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アフリカ  スワジランド  地球の点より
広い世界で、テントに寝て、火を熾して、肉を食って。
日の出とともに起きて、日が沈むと眠る。
朝起きて、さあ何しようって考える。
別になにもしなくても満たされる。

夜、ふと目を覚まして、テントの外に出た。

空には、まんまるい月が不似合いにそこにあって、辺りは深夜だというのにとても明るい。

あの月に向かって、ずーっと飛んでいけば、まんまるい月は次第に大きくなって、それは実はとてつもなく大きくて、そこに人が立つことができるだけじゃなく、日本なんかよりずっとずっと広い世界がそこにあるんだ。

なんかリアルじゃないな。

そんなの全然リアルじゃない。

この大地の周りに、天球っていうのがあって、そこに月も太陽も星もへばりついていて、この大地の周りを毎日回っている。星はどこまでも点で、決して地球ほどの大きさがあったりはしない。月も、そんなに大きくない。

こっちのほうが全然しっくりくる。

うん、このほうが僕にはしっくりくる。

まあどうだっていいや。

どちらが真実だったって、今の僕のリアルな生活には全く関係ない。

ひとりひとりがそれぞれ、好きな真実を選べばいい。

ようは、みんなが気持ちよく生きることができるかどうかが大切なんだ。

そして、僕にとって重要なのは、月がとても明るくて、まぶしいほどに明るくて、とてもきれいで、だけどその光のせいで周りの星が見えなくて、ちょっと残念だってこと。
そして、そういうときに、昔の思い出を少し思い出して胸がつんとするってこと。
そういうことなんだ。



アフリカ 南アフリカ サバンナより
めんどくさい。人間と関わるのはもううんざりだ。もうインドには耐えられない。

べちゃべちゃまとわりついてくるようなインド人にも、時に50度に達するような猛暑にも嫌気がさして僕は逃げ出した。

もう人間はいらない。だったらとことん大自然にいこう。目指すのはアフリカ大陸だ。動物たちと戯れるのだ。


そうして僕はここに来た。
日本から遠く離れた自分の人生に全く関係のなかった大陸へ。


またしても、何も準備せず、何の予定も立てずに来てしまったため、空港でビクビク。いったいここはどんな場所なんだ。周りは真っ黒な人ばっかりだ。おっかねぇ。
しかしなんのことはなかった。高級そうなバカでかい住宅街、高層ビル、おしゃれな街並み。ここはヨーロッパだ。大自然に囲まれたヨーロッパだ。
それどころじゃない。日本を離れて僕はこれほどまでに穏やかで落ち着いて満たされた日々を過ごしたことはなかった。
日が昇ると起き、日が沈むと眠る。ジープに乗ってサバンナにくり出せばそこは野生の大国だ。ゾウの家族が目の前を横切り、カバが湖の辺で居眠りをしている。レオパードが茂みに隠れてインパラを狙っている。夜になれば、ハイエナがエサを求めてテントの周りをうろうろ。その横で薪に火を起こして肉を焼く。

毎日月を見上げて過ごしているから、これから月が満ちるのか欠けるのか知っている。

僕はこの大地に恋をした。切ないはち切れそうな感情が胸を締めつける。この大地を、この手に抱きたい。
でも僕の短くて不恰好な腕には世界は広すぎた。
そんなとき、いったいどうしたらいいんだろう