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東大生が行く世界一周おっぱい人の旅
世界一周の旅人になった僕。僕には物欲は無い!!と言い張っていたが、歯ブラシが無いとき、歯ブラシが欲しい!!という感情は果たして物欲というものなのか。未知との遭遇に戸惑い、泣き、笑い、そしてオナニー


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気円斬ひとくん

Author:気円斬ひとくん
僕にとって人生はゲームだ。
長い長い「ときめきメモリアル」だ。
僕は、このゲームに正面からぶつかって、とことん楽しみたいと思う。



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中国 無錫より 朋友
無錫は予定外の町だ。
この町に立ち寄るつもりはなかったし、なにより存在すら知らない町だった。
僕がこの町を訪ねることになったのは、友達が待っていたからだ。


フェーフェンとツァイドゥン。

彼らにもう一度会うためだ。


無錫は、上海から特急列車に乗って約4時間の中規模の町だった。
到着するとすぐにフェーフェンが迎えに来てくれた。
平日で仕事中だったのにわざわざ抜け出してきたのだ。
すぐにホテルにチェックインして、ツァイドゥンのオフィスビルまで行った。
フェーフェンが携帯で連絡すると、間もなく大きなニヤリとした笑みがビルから現れた。ツァイドゥンだ。
無錫で小籠包が一番おいしいと評判の店に僕をつれていってくれた。

僕らは出会ったばかりで、お互いのことをよく知らなかったけど、僕は彼らとはずっと前から友達だったような気がした。

フェーフェンは気さくにしゃべる優しいヤツで、友達の輪の中心にいるようなタイプだ。眼鏡をかけていて、それが彼の郵便局員という仕事にピッタリとあっている。

ツァイドゥンは少しふとっちょで、イタズラ好きそうな笑い方をする面白いヤツだ。自衛隊の服を着て戦争ゲームをするのが彼の最高の趣味だ。もちろん中国の一般の人にそんなお金のかかる趣味はもてない。彼は小さな会社の社長でお金持ちなのだ。北京大学を中退してビジネスを始めたというから、さながら中国版ホリエモンか。


彼らには上海のドミトリーで出会った。
僕が上海に到着した時、たまたま1日だけ同じ部屋に泊まることになったのが彼らだった。
次の日の朝、二人が出発する時にアドレスを残していってくれた。
それからしばらくメールのやりとりをした。
そして、彼らは僕を地元に招待してくれたのだ。


それからの数日間はとても楽しかった。

フェーフェンとツァイドゥンと、フェーフェンの彼女と、彼らのたくさんの友達たちと一緒にワイワイ騒いで食事をした。
ゲームセンターに行って本気になって勝負をした。
みんなでふざけながら、丘に登って彼らの街を眺めた。
みんなの趣味の写真撮影会について行って、僕も一緒になってモデルを撮影した。
マックでダラダラしながらいろんなことを話した。笑った。

僕は日本から遠く離れたこの場所に、自分の居場所を見つけたような気がした。それはとらえることのできないような小さなものだったけど、たしかに僕の心の中にあった。

フェーフェンは僕の旅がうらやましいといっていた。
彼には仕事があり、長期の休みでさえ一周間しかなくて、僕のような旅はできない。
大学生活はどうだったのかと聞いた。
中国の大学生は日本と違ってとても忙しくて、彼の大学生活も勉強で終始してしまったのだそうだ。
彼にとっては人生のモラトリアムはどうやっても手に入れることのできない夢の話だ。

僕は、大学生というこの自由な時間を与えられているだけでとても幸せなのかもしれない。

[きっとこの旅で、君は僕よりも中国の土地をたくさん踏むことになるだろう]

中国と日本の話をしていた時に、フェーフェンの言ったこの言葉を思い出した。

国を語るためにはその国を知らなければならない。

だけど、国を知るということはどういうことだろう。どうすればできるのだろう。

その国の土地をすべて歩き尽くすことだろうか。
その国の言葉をしゃべれるようになることだろうか。
歴史を勉強することだろうか。
一つの街に住んで、その土地の人と同じ生活をすることだろうか。

どれもしっくりこない。

きっと国を知ることなんてできないんだ。僕たちは、たまたまつかんだ欠片からしかその国をとらえることができない。
それは外部の人間に限ったことじゃなくて、その国に住む人たちだって同じなのだ。

僕は日本を知っているだろうか。

僕には、日本を語ることはできないや。






友達が勝手につけてくれました☆



この記事に対するコメント

モデル風なアナタを吹き出しながら笑いたいです。
中国に限らず日本人よりはみんな国のこと知ってるよね。
日本人ほど自分の国の事を知らない若者達は居ないよ。
知らないと言うか、考えもしないと言うか。
まぁ私もそんな立派な一員です。

【2007/03/16 14:20】 URL | ゆきえ #- [ 編集]


楽しんでるねーー(๑→v←๑)♡
なんかさ、自分のこと知ったり、自分の国のこと知ったりってのは、やっぱ他者・他国との比較から生まれるよね。
そういう点からすると、日本って昔から「比較する対象」が他国に比べてなかったんじゃないかな、島国だし、鎖国とか。
日本人は比較する対象を知らないから、自身の全てが「自然」ってとらえちゃぅ。そんな経緯から、個々人の日本人には自分像とか自国像を事実として体系化する習慣がなくって、それがよく言われる「日本人は自国のことを何もしらない」ってうゆのに結び付けられちゃうんだと、かんちょはチェコにきて感じました。
ヨーロッパでは、歴史的にもいろんな民族の往来が激しかったから、ほとんどステレオタイプ化してる部分もあるけど、みんな自分の国の曖昧な要素を上手く体系化して人に話す術を知っているように感じマス。そしなきゃ、自分のアイデンティティを維持できないからね。
ぁれ、長くなったけど、「自分は語れない」って凹むことはないさ(;ω;)もっと適当に自分の意見持っていいと思うにょv-22

【2007/03/16 19:46】 URL | えりかんちょぅ #6P0gLI16 [ 編集]


>ゆきえちゃん
モデルの子はちょっぴり太ってておなかの肉がはみだしてたよ。

>かんちょう
日本人が日本のことを知らないのは地理的なことや、歴史的なことがあるんだね。
だけど、これからはしっかり自分の国のことを話せるようにならなきゃいけないね。
アイデンティティってどうでもいいと僕は思うけど、やっぱりコミュニケーションには必要だもんね。

【2007/03/16 21:19】 URL | ひとくん #- [ 編集]


前の日記に書き忘れたけど、あんまり前の日記のコメントも見ないのかなって思ったからこっちに書きます。

えっと臼井くんは明治学院みたい。

ここに書いてもいいのかな?
もしあわないと判断するのなら削除してね?

もう横浜に物件見つけたみたい。
近々うちにも遊びにくるってさ。
まぁ、一段落してよかったね☆

【2007/03/18 00:15】 URL | ともや #- [ 編集]


臼井くん、マジよかたな。

【2007/03/19 01:30】 URL | ひとくん #- [ 編集]



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